資料の一ページをお願いいたします。汚水処理
事業の効率的な執行を目的に、平成三十
年度から検討してまいりました
福岡県汚水処理
事業広域化・共同化計画(案)をこのたび策定しましたので御報告いたします。
一の広域化・共同化計画とはについてでございます。広域化・共同化計画は、複数の市町村や事務組合が広域的に連携し、共同で汚水処理
事業に取り組むことで、そのスケールメリットを生かして、効率的で持続可能な
事業運営を目指すための計画でございます。
汚水処理
事業は、老朽化に伴う大量更新期の到来や人口減少による使用料収入の減少など、
事業を取り巻く環境が変化しております。この
状況を踏まえ、平成三十年一月に、総務省、農林水産省、国土交通省、環境省の四省連名による通知により、計画の策定を要請されました。県では、県内全ての市町村とし尿処理を行う十四の事務組合及び庁内の関係各課で検討体制を構築し、地理的要件や市町村の意見を反映させ、県内を七つのブロックに分けてブロック会議や全体会議などを
開催し、検討を進めてまいりました。
二の計画の
内容についてでございます。ブロック会議や全体会議を重ねて協議、検討した結果、以下の取組をこの計画に位置づけました。取組は、大きくハードメニューとソフトメニューの二つに分類されます。
まず、ハードメニューとしまして、老朽化した施設を近隣施設へ統廃合する処理施設の統廃合と、下水処理場やし尿処理場で発生する汚泥を共同で処理する汚泥処理の共同化が挙げられます。
ここで、ハードメニューの取組事例を紹介いたします。恐れ入ります、一枚お
めくりいただきまして二ページをお願いします。上段に、し尿処理施設の統廃合の取組事例を示しております。取組
内容としては、改築更新時期を迎えた遠賀・中間地域広域行政事務組合が運営しております水巻町にあるし尿処理場曲水苑の施設老朽化に伴い、曲水苑を廃止し、これまで同施設で処理していたし尿を中間市にある県の遠賀川下流浄化センターで処理することで、改築更新
費用の削減や維持
管理費用の軽減を図るものでございます。
恐れ入ります、一ページにお戻りください。次に、ソフトメニューについて御
説明します。ソフトメニューとしまして、施設の保守点検や水質検査の共同発注を行う維持
管理の共同化、施設の老朽化調査や改築更新計画の策定を共同で発注する調査等の共同化、広域BCP(業務継続計画)の策定や災害訓練を合同で実施する災害時対応の共同化、さらには職員講習会を共同で
開催する人材育成の共同化が挙げられます。
ソフトメニューの取組事例を紹介します。恐れ入ります、再度二ページをお願いいたします。下段の左に示しておりますのは、調査等の共同化の取組事例です。処理場や下水管渠の保守点検業務などを複数の自治体において共同で発注することで、委託
費用の削減や維持
管理に係る技術力の向上、加えて技術的な情報共有を図るものでございます。下段の右に示しておりますのは、人材育成の共同化の取組事例です。市町村が個別に行っている職員勉強会を共同で実施することや、県主催の市町村職員向けの講習会を
開催継続、拡充することで、職員の技術力の向上や勉強会
開催に係る事務の省力化、加えて関連市町村間の連携強化を図るものでございます。
恐れ入ります、再度一ページにお戻りください。三、取組の実施方針についてでございます。それぞれの取組は、施設の老朽化度合いや自治体間の実施体制の構築など、地域の実情に応じた対応が必要となりますことから、取組時期を短期と中期と長期に区分しております。ここで、短期とはおおむね五年以内の実現を目指すものでございまして、中期とはおおむね十年以内の実現を目指すもの、長期とは施設の老朽化が進んでいない、あるいは検討や調整に相当の時間を要することから十年以上先の実現を目指すものでございます。県としましては、県が
事業主体であります流域下水道
事業に関係する取組については、関係自治体と協働して進めてまいり、市町村や事務組合が
事業主体となる取組につきましても、取組が円滑に実施されるよう助言を行い、取組の促進を図ってまいります。
四の今後の予定についてでございます。
令和五年一月にパブリックコメントを実施します。その後、
令和五年三月に計画の公表を行う予定としております。
説明は以上でございます。御
審議のほどよろしくお願いいたします。
30
◯松下正治委員長 説明は終わりました。
これより
質疑を行います。何か
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
31
◯松下正治委員長 特にないようですので、以上で、本件の
質疑を終わります。
次に、
議題にはありませんが、その他として何かございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
32
◯松下正治委員長 特にないようですので、次に進みます。
「閉会中の調査事項について」お諮りいたします。
お
手元配付の案のとおり、八項目について、閉会中もなお調査を継続することといたしたいと思いますが、御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
33
◯松下正治委員長 御
異議ありませんので、そのように決定し、所定の手続を取ることといたします。
次に、「今後の
委員会活動について」お諮りいたします。
今後の
委員会活動については、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
34
◯松下正治委員長 御
異議ありませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名
委員を指名いたします。江藤秀之
委員、岳康宏
委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、当
委員会の議事は全て終了いたしました。
終わりに、終始熱心に
審査いただきました
委員各位、御協力いただきました
執行部各位に感謝申し上げ、
建築都市委員会を閉会いたします。どうもありがとうございました。
午 前 十 一 時 三 十 五 分 閉 会
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